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NEWS RELEASE

金山町・あさひ会計と11/4に行った『町ちがいさがし』発表会のレポートを公開

ゲーミフィケーション事業を展開する株式会社セガ エックスディー(本社:東京都新宿区、代表取締役社長執行役員 CEO:谷 英高)は、2022114日に金山町役場で行われた、税理士法人あさひ会計と山形県金山町の協力のもと開発された地方公会計インフォグラフィックサービス『町ちがいさがし』の発表会見レポートを公開したことをお知らせいたします。

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■ 地方公会計インフォグラフィックサービス『町ちがいさがし』について

『町ちがいさがし』は、地方行政における「財政状況」「町の魅力」「町民の声」を分かりやすく伝えることを目指したインフォグラフィックサービスです。

 「まちがい探し」と「まち」を掛けて、自分たちが納める税金が、施策によってどのように変化するのかを、わかりやすくビジュアルで表現しました。『町ちがいさがし』は、金山町のホームページでデジタル版を、町役場で冊子版を公開しています。

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■ 情報公開制度の施行から40年節目、デザインとゲーム感覚で行政の取り組みを知ることができる冊子が完成

記者会見の始めは、『町ちがいさがし』の企画背景や成果について話をしました。

行政・公会計事務所・IT企業の代表者から『町ちがいさがし』開発に関する背景や大事にしてきたものについてお話いただきました。『町ちがいさがし』は町役場以外にも、金山町の学校などでも配布され、若い世代や家族を中心に評価を得ています。また、LINEアンケートでは、名産である金山杉を使ったビジネスを募ったところ1週間もせずに約100件のアイデアが集まり、今後のビジネス開発に活用するとのことでした。

金山町 佐藤町長

金山町の行政は情報開示と財政健全化に向けて、町民とのコミュニケーションを常に重んじて行ってまいりました。本質的な議論が行えるように、全国に先駆けて施行した「情報公開制度」は今年で40年を迎えます。

その中で日々直面することは「正しく伝えること」と「わかりやすく伝えること」の両立の難しさ。どうしても我々の立場上「正しさ」へ比重をかけてしまい、「わかりやすさ」から遠ざかった表現になりがちです。

今回の『町ちがいさがし』は「財政」をテーマにしています。町民の皆さんが現状の行政や施策を理解してもらい、町の未来を一緒に考えられるものになるように両社にお願いしました。

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あさひ会計 田牧社長:

私たちあさひ会計は、東北を中心とした自治体の会計業務支援やコンサルティングをしております。職務上はもちろんのこと、学校などで公会計を学んできた「スペシャリスト」ですが、会計の知識がない住民、とくに子供にとって理解するには非常に難しい情報です。

会計情報を正しく理解できるだけでなく、自分の住む町を好きになったり、町を盛り上げるためのアイデアを考えるような、人々の感情にもう一歩踏み込めるようなものにしたかったのです。

そこで、面識があった谷社長とゲーミフィケーションの話を思い出し、今回の提携につながりました。彼らの事業ドメインであるゲーミフィケーションやエンタテインメント業界の知見は大いに活かされています。

ターゲットへの理解と求める態度変容に必要な仕掛けづくりに至るまでエンタテインメント業界で磨かれた技術が多分に活かされた結果、多くの金山町の皆さまに読んでもらえる冊子になりました。

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セガXD 谷:

当社の強みであるエンタテインメントを使った体験と、視覚的な要素の2つで読み手が楽しめるという観点で検討を行った結果、「インフォグラフィック」と「まちがい探し」を活用しました。

文字や数値の羅列情報をイラストやグラフで表現し、一目で伝わる情報にデザインしなおす「インフォグラフィック」は、読み手の興味を引きたい場面や、複雑な内容を簡潔に伝えたい場合に力を発揮します。

また今回サービス名にもなった「まちがい探し」は、読み手が楽しめる工夫、そして手に取るキッカケ作りとしてエンタテインメント体験のモチーフとして最適だと思い採用しました。公会計のプロフェッショナルであるあさひ会計さんのご協力もあり、情報の精度を落とすことなく、読み手に対して、冊子に抵抗をなくした状態で、複雑に感じることなく「町の財政状況」を自分ごと化しながら知ってもらうという体験の提供を実現することができました。

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金山町 佐藤町長:

今回の「まちがいさがし」という読者を引き込む要素と、イラストによる視覚効果で、「読む」というより「見る」という感覚で、子供や家族でも見れるくらいのわかりやすさになった結果、とりわけ若い世代が関心を持って見てくださることに非常に大きな効果を感じております。

40年という節目に制作された「金山町ちがいさがし」の取り組みは町の情報公開の在り方を新しい感覚で前に進めるきっかけとなりました。

改めて両社の取組みに感謝を申し上げます。

■ 行政サービスのDX化も本格化、『町ちがいさがし』の全国展開、エンタメの力で住民が笑顔になる町づくりを

会見の後半では、金山町のDX化・『町ちがいさがし』の全国展開について話がありました。あさひ会計・セガXD両社はそれぞれの強みを活かし、地方創生における課題解決で密な連携をしていきます。

金山町 佐藤町長:

 財政健全化への目通しも明るくなり、今後もオープンでクリーンな行政を目指し、積極的に行政情報を伝え、町民と連携したまちづくりを進めます。

 令和5年度から3年間、町では行政サービスのデジタル化事業を強化いたします。

 この町のデジタル化事業についても、あさひ会計さんより財政分野への専門的な見解や、様々な企業様との幅広いネットワーク支援へご協力をいただくほか、セガXDさんからは、町のデジタル化事業のトータルアドバイザーとして引き続きご協力をいただく予定です。

 町民の皆さんの生活がデジタル化により便利になることは当然ですが、子供たちがゲームをするように心が躍る、わくわくする体験、夢を描く体験を教育分野にも広げていければと考えています。金山町らしいデジタル化事業で、町民の皆さんを笑顔にしていきたいと思います。

セガXD 谷:

世の中にはたくさんのサービスが生まれておりますが、毎日使いたくなるサービスを目指すのは難しく、多くの企業が試行錯誤しています。

良いサービスを考えるにあたって「使いやすい」という機能性・合理性・利便性を突き詰めた『機能的価値』、そして「つい、したくなる」「続けたくなる」「共感する」というような『情緒的価値』の2つの要素を追求することが大事です。感情は、行動の原動力ですので、サービスが世に氾濫する現代では『情緒的価値』の必要性が高まっているように感じます。

当社はセガグループということもあり、この「つい使いたくなる」という仕掛けにゲームやアミューズメント事業で培ったクリエイティブ性を発揮し、これまで解決できなかったような課題を解決することに強みがあります。

ゲーミフィケーションはゲームの要素を非ゲームの分野に応用し、老若男女・業界問わず様々な課題に柔軟に対応できるところがメリットです。

今後も、金山町のDX化に向けて当社の強みを活かした取り組みでご支援できたらと思います。

あさひ会計 田牧社長:

金山町のご支援はもちろんのこと、住民への情報公開や行政・施策への理解や共感を得ることに課題をもつ自治体の方は多いと思います。これらの課題をもつ地方自治体に向けて、『町ちがいさがし』の提供を本格化してまいります。

『町ちがいさがし』なだけに町の数だけ魅力や課題があるかと思いますので、お気軽にご相談ください。

■ プレスリリース

『「まちがい探し」で、自分の住む「まち」の問題や魅力を可視化⁉あさひ会計と 地方公会計のインフォグラフィックサービスを共同開発』

https://segaxd.co.jp/news/newsrelease/9a253e6441b8451b1841d5ac8643913de0da07d9.hml

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