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楽しいと学びは両立できる⁉ 楽しく学べる校外学習「GLITCH」とは?【体験編】

文責:マーケティング・コミュニケーション課

  • 導入事例

楽しく学べる校外学習「GLITCH」を紹介する記事の【体験編】です。
【解説編】に続き、楽しく学べる校外学習「GLITCH」についてご紹介します。

【解説編】では、「GLITCH」のルールや、実施結果についてお伝えしました。
【解説編】が気になる方は、以下リンクよりご覧ください。
「楽しいと学びは両立できる⁉ 楽しく学べる校外学習「GLITCH」とは?【解説編】」


【体験編】では、実際にゲームを体験している様子をレポートしていきたいと思います。

【解説編】でもご紹介していますが、大枠のゲーム構成は、下記3つのパートで構成されています。



ゲーム構成

1.すごろく&謎解き
 ・ボールくじ(出目は1〜3、以下 くじ)を引き、すごろくをしながら、
  小田急線の藤沢駅から新宿駅にあるゴール目指す
 ・学年でメッセージを共有することができるチャットツールを活用し、
  送られてくるヒントを手掛かりに、各駅にいる先生を探し出す
 ・先生が出題するミッションをクリアして、「参加証(推理パートのヒント)」を獲得

2.推理(ゴール到着後)
 ・「参加証」のヒントを基に暴走した先生を推理
 ・暴走していると思われる先生の元に集まり、携帯のライトを当てると暴走を解除することができる
  (暴走した先生が判明)

3.プレイ結果の振り返り(ゲーム終了後)
 ・「クリア時間」「特産物の数」「参加証の数」などに応じてスコア化
 ・チームメンバー同士がプレイ中の振る舞いから称号を贈り合う



では、ゲームを通して楽しく学ぶとはどのようなものか…
当日の様子とともにご紹介します。

すべての駅をご紹介したい気持ちは山々ですが、文字数の兼ね合いでいくつかの駅をピックアップしてレポートしていきたいと思います。
各駅に仕掛けられた謎解きも載せているので、ぜひ皆さんも解きながら読み進めてください。
(答え合わせは、記事を読んでいただくと分かります)



■ 「すごろく&謎解き」パート

今回のゴールまでの全体マップは以下の通り。
小田急線に沿って、以下の11駅を通り、新宿駅にあるゴールを目指します。
※藤沢駅から新宿駅までは30駅以上ですが、経由地はその中から11駅をにセレクトしています



【スタート地点】藤沢駅

暴走した先生を見つけ出すために、続々と生徒たちが駅前に集まってきます。
先生に声をかけると、集まってきた順にスタート地点から早速謎解きが出題されます。


【藤沢駅】
Q1:?に入る数字は?

なにやら、数字が書かれているだけの謎が出題。
私も考えてみましたが全く解けませんでした。いきなり難問です…

頭を悩ませる生徒たち…
出題した先生もにんまりした顔をしているように見えます(笑)

そんな中、いち早く先生のところに向かう生徒が!?

耳元でコソコソ。わぁ~といいながら、駅の方に向かっていきました。
心なしか回答した生徒たちも誇らしそうです!

多くのチームが、正解するまで10分以上かかっている中、私が見ていた中だと、最速で3分かからずに正解していました。
周りの生徒たちは、うらやましそうな顔をする人、焦り出す人もおり、まちまち。
ここからがゲームスタートです!


この後、謎が解けたチームは、くじを引き、出た数分、先の駅まで電車で進みます。

ちなみに、写真のチームが引いたのは“1”。
「1かい!」と少し悔しがりながらも、和気あいあいと、駅へ向かって行きました…


どのチームが最初にゴール地点にたどり着くか楽しみです!



【第2の駅】湘南台駅

第2の駅、湘南台駅へ到着。
経由駅では、各駅にいる先生を探して、ミッションをクリアすることで、「参加証」(推理パートのヒント)を獲得する必要があります。

早速この駅の先生を探そうとすると、湘南台駅にいる先生がチャットツールでこんな投稿を…


先生に声をかけると、新たなミッションが出題されます。


出題された問題がこちら。


【湘南台駅】
Q:「?を表現せよ」

※本ミッションは湘南台公園を散策すると分かる問題となっているため、散策して答えを見つける様子までレポートしていきます


これは何を表しているのか?
「公園を回れば何か見つかるかもなぁ」という先生の大きめな独り言を耳にした生徒たちは公園をぐるぐる。


湘南台公園にはハニワのような石像がたくさん置いてあります。
その中で三角や四角の帽子をかぶったハニワが並んでいるのを発見!


ミッションに描かれたイラストと見比べると、何やら似ている気が…
このハニワの台形の帽子を表現しているような気がしますね。

こちらはわかりやすい!三角帽子を付けたハニワです


「ということは、ミッションのイラストは並んでいるハニワを指しているのか!」
と気づいた様子がこちら


同じ顔のハニワが2体並んでおり、イラストの「?」が2つ並んでいることとも一致します。


今回のミッションのお題は「?を表現せよ」ということで、
先生に向かって表現した渾身の顔真似がこちら…


文句なしの合格でした!


【第6の駅】玉川学園前駅

玉川学園前駅は、駅名通り「玉川大学」の最寄り駅。
今回の経由駅は急行の停車駅を中心にセレクトしていますが、「生徒たちに、大学に通うイメージを持ってもらいたい」という先生方の強い想いから、この「玉川学園前駅」と国士舘大学がある「豪徳寺駅」のみ、急行が止まらない駅が選ばれました。


そんな大学がある駅にちなみ、玉川大学駅にいる先生がチャットツールに投稿したメッセージがこちら!


偶然、藤沢清流高校の卒業生が先生を見つけて声をかけてくれました!
今回の校外学習に参加した生徒たちも挨拶をしてくれた先輩のように、来年からこの通学路を通っているかもしれません。

思い出に浸ったのもつかの間、チャットの投稿を見て、先生のことを見つけた生徒たちが集まってきました。

そんな玉川学園前駅の問題はこちら


【玉川学園前駅】
Q2:?に入る文字は?

※この問題は、今回出題した謎解きの中でも1、2位を争う難易度!
 【解説編】の冒頭で紹介した謎解きはこの駅で出題した問題です


問題の難しさに、生徒たちは頭を悩ませています。

このゲームは、謎解きに正解しないと次の駅に進めないルール。玉川学園前駅では10チーム以上が立ち往生するほどの超難問となっていました。
他の駅では、同タイミングに5~6チームほどしかいなかったことから考えると、中々の多さです…


難易度が高く、ゲーム内通貨でヒントを購入するチームも多く見受けられました。


何度でも回答できるため、とりあえず適当な一文字を答えるチームや、「もう1000円払うからヒント②をちょうだい!」と泣きを入れる生徒も現れました(笑)
チームで頭を捻らせて、正解にたどり着いた時、謎を解いた人への拍手と称賛がメンバーから自然に出ていたことが印象的でした。



生徒の進行を妨害する「オジャマ先生」

ゲームはただ進めるだけでは面白くないですよね?
時には苦難を乗り越えるからこそ面白い、そんな経験はありませんか?

実は、このゲームでも、生徒の進行を妨害する「オジャマ先生」が存在します。
オジャマ先生に遭遇すると「購入した特産物を1つ没収」「出会った駅のミッションに挑戦できない」という重いペナルティが科せられます。

また、誰がオジャマ先生で、どこに出没するのかは、生徒たちには明かされておらず、以下のような先生が投稿するチャットをヒントに回避しなければなりません。


通常の先生は、同じ駅から動かないですが、オジャマ先生はフレキシブルに動き回っているので、怪しさ満点。
ただ、この怪しさに気づけず「クッキーとか食べたいな~」という投稿を見て、クッキーを買ってあげた心優しいチームもいたようです。


しかし、結果は優しさが仇となり、オジャマ先生の餌食に…
出会った生徒たちは、しっかりと特産物を没収されていました(笑)

少し裏話をすると、一見ただ妨害しているようにも見えますが、実はタイムキーパーとして、時間よりも遅れているチームを先に進めるための重要な役目を担っていました。
このオジャマ先生を設置したことで、全員ゴールの集合時間に遅れることなく、安全に校外学習を進めることができました。



実はそれ以外にも、ゲームの設計ではなく、任意で生徒たちの邪魔をする先生も出現…
今回、先生たちの居場所のヒントとなる投稿は、その駅にいる先生にお任せしていました。その中で、あえてどこにいるのか生徒たちがすぐにわからないような投稿をする先生もいました。


本ゲームでは各駅にいる先生を見つけ、ミッションをクリアしないと次の駅に進めないため、この投稿により混乱する生徒もいたようです。

このように、先生たちもどうやったら生徒たちが楽しんでくれるのか考えながら、ゲームを進行していました。



その他の謎解き

本当は全駅紹介したいのですが、泣く泣く一部に絞って問題をご紹介します。
こちらもぜひ解いてみてください!


【成城学園前駅】
Q3:残業は、36協定で月45時間以内が原則 
   マッチ2本だけ動かして等式を成立させよ

大学生から始める人が多い「バイト」にちなんだ問題を出題。

実際は、2000円(ゲーム内通貨)でヒントを購入するのですが、読者の皆さんには特別にヒントを教えちゃいます!
ヒント:休まずに働くとどうなる? そして、3の...


【下北沢駅】
Q4:君たちは何にだってなれる!!さあ、叫ぼう!

数字の謎を解いて、その答えを叫ぶと正解となる問題です。

この問題は、玉川学園前駅と並ぶ難しさです。
こちらはぜひ、ノーヒントでチャレンジしてみてください!

※これらの問題の回答は、この記事の最後をご覧ください



■ 「推理(ゴール到着後)」パート

ようやく5~6時間に渡るゲームも大詰めです。
生徒も先生方も全員がゴールの舞台となる新宿中央公園に集結しました。


最後の仕上げとして、生徒たちは、ミッションをクリアして獲得した「参加証」を手がかりに、ターゲットであるAIで暴走した先生を推理します。
そして、各チームより2名が代表者として、暴走していると推理した先生の周りを囲みます。

参加証には、先生の特性として「AIチップを導入している」、「見られたくないノートがある」などのヒントを記載。一人の先生につき、2種類の参加証があり、どちらも集められると、推理しやすくなるという仕組みです。


半数以上の生徒が疑っている先生から、少し疑われている先生、全く疑われていない先生まで様々。

「一人ぐらい疑えよ~」と叫ぶ先生に、現場は笑いに包まれます!!


暴走した先生のAIは、スマホのライトで照らすと破壊される設定…


疑いをかけている先生を囲んで照らすと......

AIチップが壊れて、暴走していた先生が倒れました。
生徒たちが一番集まっていた先生も倒れ、無事多くの生徒たちが、ゲームをクリアできました!




と思いきや…

もう一人ライトに照らされて苦しんでいる先生が!?

AIで暴走していた先生は2人いたのです。


実はこのゲームは、暴走した先生を1人見つけると及第点。2人見つけて完全クリアというものでした。
ヒントをもとに、片方の先生を当てられたチームは多くいたのですが、残念ながら、暴走した先生が2人いることに気づき、完全クリアをしたチームはいませんでした。

実施後のアンケートでは「最後の謎、怪しいと思う先生が2人いたのに、信じきれず1人の先生を選んでしまいました」というコメントも…
二手に分かれられるように、各チームの代表を2名にしているという意図に気づくことができれば、完全クリアできていたかもしれません。



ちなみに、暴走していた2人の先生の参加証はこちら。


ここまでで「GLITCH」のゲームは終了。
ここからは、ゲーム成績の採点と振り返りを行います。



■ プレイ結果の振り返り(ゲーム終了後)

ゲーム終了後、エンディングシートを配布し、チームごとにプレイ結果の振り返りを実施しました。まず、【STEP1】で各チームのゲーム成績をスコア化し、【STEP2】でチームメンバーへ称号を贈り合います。

【STEP1】ゲーム成績をスコア化

ゲームのスコアは、「ゲームクリアすること」「制限時間内に到着すること」に加え、「参加証」や「特産物」「アイテム(ラーメン風スナック・怪物ドリンク)」などの数ごとの加点式になっています。
このゲームは、「すごろく」と「推理」の要素が大きいものではありますが、プロセスも評価される点が特徴的です。人生においても、結果はもちろん重要ですが、プロセスによる学びは多いもの。結果だけに捕らわれずに、しっかりと進めてきた人も評価できる仕組みになっています。

【STEP2】チームメンバーへ称号を贈り合う

【STEP2】は、チーム内で話し合い、各メンバーごとに称号を贈り合います。
例えば、「5個以上謎を解いた」人には、「頭脳明晰」という称号を贈ります。おすすめの職業は「教師、コンサルタント、研究職」などという具合です。

これは、自分やチームメンバーの新たな一面の発見につながればと設けたものです。また、各称号に合わせて「おすすめの職業」も記載しており、キャリアについて考えるきっかけにしてもらいたいという狙いから実施しています。



また、後日、スコア化した成績をもとに、学年集会でランキング結果を発表!
校外学習当日から連休をはさみ、多少時間が経っていたものの、集計方法の説明や、入賞チームに贈呈する賞品の紹介が始まると、皆ニコニコざわざわと嬉しそうにしていました。


1位のチームのスコアは、330点!

平均スコアが約230点の中、カードを効果的に購入していたことやクリアタイムの速さなどが際立っていたことが高得点につながりました。

入賞したチームには、「GLITCH」のメインビジュアルをモチーフにしたシールが、先生方より贈呈。
優勝したチームは、「ターゲットの先生が2人いたことが見抜けなかった点は悔しかった」とコメントしており、完全クリアしたかった様子が印象的でした。



■ おわりに 


【解説編】に引き続き、【体験編】ではゲームを体験している様子を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
「GLITCH」を通して、チームで協力し合い絆も深めながら、普段の教室では見えにくい各自の個性や得意分野など、新たな一面の発見にもつながる機会になったのであればうれしく思います。

「楽しく遊びたい」という生徒の気持ちと、「何か学んでほしい」という先生の願い。
そのどちらも大切にしながら、先生たちと一緒に作り上げたこの校外学習が、他の学校の先生方にも新しい気づきにつながりましたら幸いです。

セガ エックスディーは、今後も企業や社会における様々な課題に対して、「ゲーミフィケーション」を活用して解決していきます。
そして世の中がもっと楽しく幸せになる社会を目指していきます。

今回はその可能性を身をもって感じることが出来た素晴らしい機会になったと実感しています。




■ 答え合わせ

最後に、今回ご紹介した問題の答え合わせです。
皆さんは、何問正解できたでしょうか?

Q1:?に入る数字は?


A:13

解説:
今回のゲームの舞台である小田急線のカラーである水色がポイントです。
本ゲームのスタート地点である藤沢駅の路線「小田急江ノ島線」のナンバリング(駅番号)を確認し、問題に記載されている数字と照らし合わせると…

02:中央林間
05:大和
09:湘南台
13:藤沢

という風に、今回の停車駅が導かれます。



Q2:?に入る文字は?


A:ジ

解説:
共通テストの教科の一つ「情報」の頭文字

ガ:外国語
コ:国語
チ:地理歴史
コ:公民
ス:数学
リ:理科
ジ:情報



Q3:残業は、36協定で月45時間以内が原則
マッチ2本だけ動かして等式を成立させよ


A:46=46

解説:
「3」の上下のマッチを移動し、46にする



Q4:君たちは何にだってなれる!!さあ、叫ぼう!

A:victory

解説:
数字が書かyellow載の数字のアルファベットを並べると「victory」になる

紫の1:violet
ピンクの2:pink
黒の4:black
白の4:white
オレンジの1:orange
緑の2:green
黄色の1:yellow


最後まで読んでいただきありがとうございます。
この記事の内容について詳しく聞きたい方は、以下よりお気軽にお問い合わせください。

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文責:マーケティング・コミュニケーション課

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