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年頭所感 「AI時代だからこその人間の本質的欲求へのアプローチに“ゲームフルデザイン”で挑戦」
あけましておめでとうございます。
2026 年の幕開けにあたり、皆様にご挨拶申し上げます。
当社の中期計画が折り返し地点を過ぎ、堅調に進捗している部分がある中で、様々な課題も見えてきています。
また、昨年も多くの挑戦を行い、皆様のご支援とご協力のおかげで、数々の実績と新しい取り組みを発表することができました。心より感謝申し上げます。
2025年は、日本初の女性総理大臣の就任が政治の新時代を切り開き、生成AIの深化が産業と社会に革命をもたらしました。こうした歴史的な革新は、私たちにとっても大きな刺激であり、変化を恐れず挑戦し続けることの重要性を改めて感じさせられました。私たちも、この転換点において、スピード感を持って挑戦し、創造力を発揮して、社会に新しい価値を提供し続けます。
また、AIの進化が加速する中で、人間の本質的な価値や体験の重要性が再認識された年だったとも言えます。こうした背景から、ゲーミフィケーションは単なるゲーム要素の活用にとどまらず、教育、金融、健康のほか、幅広い分野における課題解決手段として注目を集めています。
セガ エックスディーでは、この潮流を牽引すべく、当社COO伊藤真人による著書『ゲームフルデザイン 「やりたくなる」を生み出すゲーミフィケーションの進化』を出版しました。本書では、ゲーミフィケーションと行動科学やUXデザインを融合した新しい体験設計の理論を提示し、教育や防災などの実践事例を紹介。ゲーミフィケーションを超えた「ゲームフルデザイン」という概念を社会に広めることで、より深いエンゲージメントを生み出す方法として提案しました。
さらに、当社が開発した『ゲーミフィケーションカード』は、誰もが直感的にアイデアを創出できるツールとして評価され、2025年度グッドデザイン賞を受賞しました。また、産官学民の各分野でゲーミフィケーションに取り組むトップランナーが集う『ゲーミフィケーション カンファレンス QUEST』を開催し、現代における体験設計や社会課題解決の可能性について議論を深めました。こうした取り組みは、ゲーミフィケーションの社会実装を加速する大きな一歩になったと確信しています。
実際に、これまでの取り組みを通して、花王『肌レコ』など、ゲーミフィケーションの有用性を示す事例がいくつも生まれています。「やりたくなる」体験によって利用率や継続率を高め、ブランドとのエンゲージメントを深める成果を上げています。また、出版業界に対してはセガと共同開発したコンテンツ配信システムの「Manga Drive」によって、ユーザーおよびサービス提供者の双方にとって高いユーザビリティを提供し、日本のコンテンツ産業の発展及び海外展開にも寄与しています。
2026年は、生成AIがさらに高度化し、企業や生活に深く浸透することで、AIと人間の協働が本格化する年になると捉えています。こうした時代において、単なる効率化ではなく、人間の本質的な価値を引き出す体験設計がますます重要になります。さらに、顧客体験は進化し続け、ウェルビーイングやサステナビリティといった社会的テーマとも結びつくことが予想されます。セガ エックスディーは、この変化を先取りし、「ゲームフルデザイン」を軸に、AI時代における人間中心の体験設計をさらに進化させます。教育や金融をはじめ、さまざまな領域における社会課題解決としてゲーミフィケーションを展開し、産官学連携や研究活動を通じて社会実装を加速します。
私たちは、革新を恐れず挑戦し、スピード感を持って新しい価値を創造し続けます。AIとゲーミフィケーションの融合によって、人々の「やりたくなる」体験を生み出し、未来を切り拓いてまいります。
今年もセガ エックスディーをよろしくお願い申し上げます。
株式会社セガ エックスディー
代表取締役 社長執行役員CEO
谷 英高